Enya / Capercaillie



Capercaillie - To The Moon

 スコットランドの音を現代風ポップスにハメ込んでしっかりとそれに成功したことで更に国民的…というかトラディショナルな世界からポップスのシーンに存在感を示したカパーケリー。キャリアは長く、そういう意味でこういったトラディショナルバンドっつうのは国民的なバンドになる要素が強いよな。今でも現役で25年のキャリアを誇るワケだし。もちろんメンバーに変化はいくらかあるものの、基本的な音楽路線に変更はないので基本的にどれを聴いてもバンドの本質はよくわかる。でも、さすがに音楽好きな人間が集まっているだけあって、あれこれよ新たなる試みに挑戦する時期もあったり、素朴に音楽を奏でることもあったりとキャリアに応じて多様な音をアルバムとしてリリースしているね。

 Capercaillie 「トゥー・ザ・ムーン」 何枚目になるのかな、ジャケットの雰囲気も作品的にもそして現代的な試みを行った意欲的な作品という意味でも「トゥー・ザ・ムーン」というアルバムはなかなか面白い。もちろん女性ボーカルなのだが、普段は完全にトラッド要素が強かったところにこの時期はモロにエレクトリックな要素を詰め込んで軽快なポップスに仕上がっている頃なのでまったくヒットチャートに顔を出していてもおかしくない出来映え。フィドルの響きとポップで軽やかなサウンドが妙に心地良い。コアーズみたいな派手でキャッチーなメロディではないけど(その辺は若さの違いか…)、なんつうかアダルトポップス、って感じかな(笑)。ひたすらロックだけにこだわるのでない限りこういうのを一枚くらい置いておくと心地良く過ごせるよ。多分この暑い夏にもピッタリだね。

 このアルバム、昔から欲しい欲しいと思っててなかなか見つからなくってね、結構探した。その間に他の作品をいくつも聴いてしまってそんなに違いがないから焦って全部集める必要もなくってさ、それで結局このアルバムを探し当てるのに時間かかったなぁ。ようやく見つけた時はあまりトラッドにハマってない時で、なかなか気分にならなくて大変だった(笑)。ただまぁ、聴いてしまうとやっぱりほっとする音だよね。

Capercaillie - Sidewaulk

Sidewaulk  ちょっと島を離れたスコットランドでも同じように伝統音楽はもちろん存在しており、それは距離的な近さからどうしたってアイルランドあたりとは似てくるものだが、スコットランド伝統音楽からアイルランド(ケルト音楽)に近づいてきたことで洗練されたサウンドを生み出し、そしてスコットランドの旗手にまでなってしまったバンドがカパーケリーというこちらも紅一点ボーカルのカレンを配した素晴らしい音楽集団だ。

 デビューは1982年なのでそれほど古くもない…んなことないか、しっかりもう24年やってるワケだから古くなってきてるのか(笑)。こちらもやっぱり初期〜中期にかけてといわゆる90年代半ばからのサウンドは割とかけ離れてきているので実験的精神は旺盛で、そういう意味でも面白い。でも、基本的な楽曲のバランス、例えばフィドルとピアノとフルートやギターとの掛け合いなんてのは基本的なところで変わらない。だから毎回ちょっとづつ変わったことやっていたら結構変わってきたって感じ。

 一般的に一番良いと言われているのが「Sidewaulk」という1989年の作品で、スコットランドっていうのを知らなかったらアイルランドかケルト音楽って言ってしまいそうになるくらい成り切った作品で、かなり好き。アルバムジャケットだけはもうちょっと洗練したモノにしてほしかったなぁとも思うけど、中身はバンドの過度期と遭遇して実にエキサイティングな曲に仕上がっているのが面白い。やっぱどう聴いてもケルトだよなぁ、と。

 そうだね、だからどっちかっつうと90年代以降の方がこの路線の拡大で好きかな。「トゥー・ザ・ムーン」とか「ゲット・アウト」とか、あまりアルバムを意識しないでさらっと聴くことが多いね。

Capercaillie - Sidewaulk Sidewaulk

Capercaillie - Crosswinds Crosswinds

Capercaillie - A Thistle & Shamrock Christmas Ceilidh A Thistle & Shamrock Christmas Ceilidh

Enya - The Memory Of Trees

The Memory of Trees  ヒーリングミュージックと呼ばれるジャンルの筆頭というかポピュラリティを最も博している人と言えばやっぱりエンヤ嬢、意外とキャリアは深くて古くから活動している人なんだけど、世に知られ始めたのは1990年代前後、歌声の美しさもともかくながらもの凄くゆったりとしたリズムのない環境的サウンドの中で紡ぎ出される空気感が好かれたようだが、恐らくどのアルバムも似たような傾向になることを警戒してアルバムリリース間隔がかなり長いアーティストの一人でもある。

 アルバム的にはまぁ、どれも雰囲気を楽しむという聴き方をしているのでこだわりもないんだけど「The Memory of Trees」あたりが一番聴きやすくて聴いていることがあるかな。アイルランドの、ケルトの伝承者と呼ばれることもあるみたいなんだけど、自分的にはちょっと違うかな、と思うね。アイルランド的思想というか空気を持っている人だけど音楽的にはもっとスケールの大きいヨーロッパ大陸的なサウンドを打ち出しているような気がする。アイルランドやケルトのような雰囲気ももちろんあるけどさ、なんかね、そんな感じ。

 演奏する側になった時ってこういう音楽ってのは作るのは良いけど演奏するのは楽しいんだろうか?って思うこと多々あり。いや、なんか鍵盤に向かって音を流しているシーンの方が多そうで、それも一生懸命弾くと言うよりかは空気に任せて音を鳴らしていくっつう感じだろうからさ、ま、自分には向かないなぁと(笑)。聴く側になれば全然平気で、この慌ただしい世の中でこういうヒーリングミュージックに接することができる環境そのものも良いことだし、ちょっと心地良い場所で聴ければ本当に落ち着くしね。

Celtic Woman - Celtic Woman Celtic Woman

Enya - The Voice of Music, Vol.2 The Voice of Music, Vol.2

Enya - And Winter Came

雪と氷の旋律  秋から冬にかけて新作ラッシュが多いのは昔からだけど、しっかりと冬の色が着いたアルバムをリリースするアーティストも毎年結構いるものだ。まぁ、クリスマスっつうイベントもあるから12月に入るとより一層そういう目線での商戦が展開されるのだろうけど、その時に必ず入ってくるんじゃないかと思っている新作がこれ「雪と氷の旋律」。

  エンヤさんの正に冬とクリスマスをイメージしたアルバムで、よくもまぁこれほど上手に表現できたものだと関心するくらいに冬と雪という言葉が似合う作品。タイトルからして「雪と氷の旋律」だからね。こんこんとした中でぼーっと聴いているにはほんとにリラックスできる癒しのアルバムですな。最後の方に少々遊びが入ってるくらいで、徹底してエンヤさんの独自の世界で、聴いているのか聴いてないのかわからなくなるくらいに空気と化してしまうサウンド、っつうのか…。

 うん、最後から二曲目の「My Time Files」ってのが今までほとんどビートルズに影響を受けなかったエンヤさんが「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」を聴いた時に閃いて作った曲らしく、まぁ、ビートルズらしい歌で話題。でも、これ聴いてるとケイト・ブッシュみたいに聞こえるんだけど、やっぱ英国感覚があるから?エンヤさんはアイルランドの歌姫なのでわかるけどね。

 なんだかんだと結構聴いているエンヤ。ただどのアルバムのどの曲なのかとかそういう面では全く記憶にないから問題(笑)。ただ聴いているとエンヤだなぁとわかるくらい。最近ちょっとポップ系のニュアンスの入ったアーティストを探しているので、こういうエンヤさん的に独自の世界を持った人は魅力的だよね。何年に一度しか聴かないけど強烈に印象残ってるからいつでも聴ける、ってとこ。ジャケットも素晴らしく冬だしね。

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